世界がその技術に嫉妬したジュエリー拝見! 芦屋ジュエリー工房フィール
「芦屋ジュエリー工房フィール」は、「菊井一夫」さんがジュエリーのオートクチュール、リメイク、リペアを手掛ける芦屋の工房です。
世界がその技術に嫉妬した、「KIKUI KAZUO」ブランドの数々のジュエリーと、菊井さんが世界に認められ、芦屋に工房を作るまでをご紹介します。
日本よりも世界が先に認めたジュエリー職人
皆さんは菊井一夫さんをご存じでしょうか。
パリス・ヒルトン&ニッキー・ヒルトン姉妹など、国内外の著名人のオーダージュエリーを制作した、日本よりも世界が先に認めたジュエリー職人兼デザイナーです。
JR芦屋駅のほど近くにある「芦屋ジュエリー工房フィール」は、「菊井一夫」さんがジュエリーのオートクチュール、リメイク、リペアを手掛ける芦屋の工房です。
その手から生み出された品々は、ジュエリーに詳しくない人でも一目で輝きや繊細なデザインの違いを感じることができると思います。
写真では輝きを再現できないのですが、「KIKUI KAZUO」ブランドの数々のジュエリーと、菊井さんが世界に認められ、芦屋に工房を作るまでをご紹介します。
ヨーロッパ王侯貴族最後の時代を彩った、高度な制作技法
学生時代に交通事故にあい、足に障害が残ったため、手を使う職人になろうと神戸の宝飾工房「くぎしま」で修業されました。「くぎしま」時代に、芦屋の富豪の手元にあったジュエリー史上最高峰と言われるヨーロッパ王侯貴族の宝飾美術品から、当時の高度な制作技法を身に着けています。現在その当時の職人は皆引退し、菊井さんはその技術を持った最後の職人と言われています。
その後独立しましたが、阪神淡路大震災後には負債を抱え、デパートに販売を打診したところ、「品質は素晴らしいが知名度と格がない」と言われ、単身ニューヨークに渡りブランドデビュー。
技術の高さに注目が集まり、パリス・ヒルトンからオーダーを受け、さらにはアカデミー賞のゲストが身に着けるジュエリー会社にも選出されました。帰国すると、日本でも話題になっており、デパートの方から販売の話が入ってくるようになっていたそうです。
フランスでは、職人が自分たちに受け継がれていない技術が日本にあることにショックを受けたほどだったそう。
そうして日本中の百貨店催事などで販売をされていましたが、コロナ禍で催事がゼロになり、地域に貢献したいとの思いもあり、芦屋の工房をオープンされたそうです。
工房にはその技術の高さから、遠方から新幹線で駆けつけオーダーされるお客様もいるそう。
そのほかにも数々の逸話をお持ちで、こんな世界レベルの方が芦屋にいらっしゃったのは本当に驚きました。
あなただけのデザインのジュエリーに
デザインが少し古い、普段使いには豪華すぎるなど、お手元にしまい込んだままのジュエリーはありませんか?菊井さんの手で、自分好みのデザインに替えてみてはいかがでしょう。
宝飾店やブランドショップではできないと断られたデザインのリメイクも、相談してみてください。
こちらなら、できない場合であっても、きっと納得のいくご提案がされると思いますよ。もちろんオーダーメイドも可能です。
干支や12ヶ月の誕生花、イニシャルなど、ジュエリーのお写真の数々は西宮のショールームで撮影しました。この秋、ショールームが移転オープンし、ますます注目が集まりそうです。
<ライター 杉本せつこ>
ジュエリー工房フィール
- 兵庫県芦屋市大原町5-4 (GoogleMap)
- 0797-38-5670
- 10:00~18:00
- 月曜日/不定休