芦屋の最新、素敵なスイーツのお店をご紹介!

芦屋の最新、素敵なスイーツのお店をご紹介!

芦屋では常に新しいお店ができて、あそこにも行きたい、ここにも行きたい…そんな気になるお店がいっぱい!そこで今回は最近できた数あるお店のなかでも、作るものに情熱と愛情がたっぷり込めらたステキな洋菓子屋さんを取材し、その思いやこだわりを深堀りリサーチしてきました!

2016年9月23日オープン♪
カカオ豆本来の香りを味わえる、こだわり抜いた究極のチョコレート

JR芦屋駅南出口のすぐ向かい側、「家紋」が入った看板が目印の「Bean to Bar Chocolate&Cafe ICHIJI(ビーントゥバーチョコレート イチジ)」。店内に入ると、広々とした高級感のある空間と、チョコレートが並んでいるショーケースに惹き込まれます。
「ビーントゥバーチョコレート(Bean to Bar chocolate)」とは、ショコラティエが自らカカオ豆(ビーン)を仕入れ、選別・焙煎・摩砕・調合・成形…と、タブレット(バー)になるまでの全ての工程を一貫して行い作られたチョコレートのこと。

オーナーの伊知地 恭兵さんは、以前チョコレートとは全く別の分野でお仕事をなさっていたそうで、「なぜチョコレート?」という一番の疑問からまずお話をお伺いしました。一般的なチョコレートのイメージはミルクチョコレートのような「甘くて美味しいもの」。しかし、伊知地さんは甘くない木の香りがするようなチョコレートに出会い、カカオ豆の種類の違いによってその風味が変わることに衝撃を受け、なんと自ら家でカカオ豆をすり鉢で擦って研究するようになったそうです。微妙な配合や焙煎時間などの違い、またその日の天候によっても味や食感が変わってくるため、今でも毎日研究し続けているそう。「カカオ豆本来の味わいや香りをお届けしたい」という伊知地オーナーのチョコレートに対する熱い思いが伝わってきました。

チョコレートの種類は全部で12種類。厳選された豆の4つの原産地【ガーナ・タンザニア・トリニダードトバゴ・ハイチ】と3つのテイスト【CONCHE・CRUNCHY・BITTER】から選ぶことができます。それぞれの特徴を【ガーナ:完熟した果物の甘みとナッツのような香ばしさ、タンザニア:フルーティーで程よい酸味、トリニダードトバゴ:バターの様なまろやかな風味と森の香り、ハイチ:ほのかなフルーツ感にアーモンドの様な香りと甘味】と表現し、全てカカオ分は72%以上!そこに【CONCHE:カカオ豆の種類に合わせた旨さ、CRUNCHY:カカオニブを加えたクランチーな食感、 BITTER :カカオ分85%のビターな味】の3つのテイストの違いで、さらにチョコレートの奥深さを味わうことができます。(全種類試食することができます!)それぞれのカカオ豆の種類によって、口に入れた瞬間、また溶けた後の後味・香りが異なり、風味の違いを感じる楽しさ・嬉しさがあります。
そんな中でも、オーナー一押しのチョコレートは「トリニダードトバゴのCRUNCHY タイプ」。酸味が少なめでハーブを思わせるような後味が爽やかな風味で、またカカオ豆のカリカリとした食感も楽しめます。チョコレートは全て、ミルクやバター・香料は一切使わず、カカオ豆と有機キビ砂糖のみで、カカオ豆の香りを楽しんでほしいとのこと。ICHIJI併設のカフェでコーヒーを飲むと、チョコレートが付いてくるそう。本格派チョコレート初心者にも、上級者にもおすすめです。

今月で一周年!カカオ豆本来の風味をまだ味わったことのない方、ぜひ一度足を運んでみては?今までのチョコレートの概念が一気に代変わりますよ!!

Bean to Bar Chocolate&CafeICHIJI

  • 兵庫県芦屋市公光町8-8 (GoogleMap)
  • 0797-69-6388
  • 10:00-18:00
  • 火曜日(祝日除く)

2016年7月1日オープン♪
嬉しくて幸せな「エトネ(驚き)」に出会える、洋菓子屋さん

阪神芦屋駅から北に徒歩5分程。少し奥まった静かな通りに白い壁と温もりのある木枠が自然と溶け込んでいるケーキ屋さん「PATISSERIE etonne(パティスリーエトネ)」。
オーナーシェフの多田征二さんは、フランス・パリの名店「ラデュレ」で修業後、神戸北野ホテル「イグレックプリュス+」で15年間シェフパティシエを務めた後、この芦屋に独立オープン。
フランスにいた当時、ラデュレのシェフに約束をしていないのに、従業員入り口から入って直接シェフと話をし、翌日から働くことになったという大変行動力のあるお話や、飴細工のコンクールに出すために2ヶ月間家に引きこもっていたという研究熱心なお話など、今までの様々なエピソードを話して下さいました。

それらのお話全てに共通してたのは「人と人のつながり(人脈)」と「お菓子に対する熱い情熱」です。その情熱が自ら行動を起こし、様々な人との繋がりが築かれたからこそ、今の多田シェフにしかできないお菓子作りがあるのではないでしょうか。

店内のショーケースに並べられているケーキは18種類ほど。
フルーツなど素材そのものが一番の主役になれるよう工夫をこらしたものが並んでいます。イグレックプリュスでは、最新のテクニックを使って他の所には無いような組み合わせの「都会のケーキ」を作っていましたが、そういったものを追求し続けてきたからこそ、お客様が心から「美味しい」と思ってもらえるものはベーシックが一番!ということに気が付いたそうです。
素材の味がシンプルに伝わるのを心がけているからこそ、使っている素材は値段が高くてもとにかく良いものを一番美味しいタイミングで使うとのこと。

今回いただいたのは「ランブラス」と「シューアラクレーム」。ランブラスは、濃厚なチョコレートムースの土台にシェリー酒でマリネしたチェリーが絶妙にマッチし、大人の味で優雅な気分に。またシューアラクレームは、口当たりのよいなめらかなカスタードクリームがたっぷり入っていて、それを包む生地はザクッとした香ばしい食感のクッキー生地になっています。「基本的な作り方を守っているだけ」と話す多田さん。しかし、お客様からは「今までに食べたシュークリームの中で一番美味しい」と大人気。ベーシックが一番!というコンセプトにまさにマッチしている商品ですね。

ランブラスランブラス
シューアラクレームシューアラクレーム

「エトネ」とは、フランス語で「驚く」という意味。
ただの「あっ!」という驚きではなく、いつも食べていたものより美味しく、「今まで食べたことがない!」といった、感動の意味が込められています。
「いつも食べていたシュークリームよりおいしい!」「今までの思っていたモンブランと何か違う!」
・・・そう感じてもらいという多田さんの思いが込められています。

取材を通して、その温かい人柄と、経験、そしてお菓子に対する熱い情熱を聞かせていただき、ショーケースに並べられた一つ一つのケーキが、よりキラキラと輝いて見えました。今までに味わったことのないような、嬉しくて幸せになる「エトネ(驚き)」にきっと出会うことができますよ。

PATISSERIE etonne(パティスリーエトネ)

  • 兵庫県芦屋市大桝町5-21 (GoogleMap)
  • 0797-62-6316
  • 10:00~19:00
  • 火曜日

<ライター 坂本美紗子>