自分で書いた食器で食卓を飾る!
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自分で書いた食器で食卓を飾る!
日常に使い勝手がよい陶器に自分で絵柄を手書きしたら、
どんなにステキでしょう!
それは世界でたったひとつのマイ食器。
きっとお料理の味も何倍も美味しくなりそう!
今回は、白い陶器に絵付けをするポタリーペインティング教室を取材してきました。
「ポタリーペインティング」とは?
教室の壁や棚には先生の作品がたくさん飾られていますが、青色だけの陶器とカラフルな陶器の2種類があります。「ポタリー」とは、機械で大量生産されるのではなく、すべての工程を職人が手作業で作る陶器のこと。ドイツのマイセン、デンマークのコペンハーゲン、ポーランドのポーリッシュ、オランダのデルフト、イタリアのマジョリカなどが有名です。現在は、アメリカやオーストラリアで人気で、誰でもできる手描き陶器、それが「ポタリーペインティング」。こちらの教室では、オランダ風のデルフト焼きと、イタリア風のマジョリカ風の絵付けが学べます。使用する絵の具・釉薬は、体に安全なものなので安心して食器として活用できます。絵の具は、イタリア・アメリカ・オーストラリアの会社4社のものを使用し、それぞれ描き方・混ぜ方が異なるので、基本から丁寧に教えてもらえます。絵を描く前の素焼きした陶器=ビスクは、ヨーロッパの土の影響でぽってりとした厚みがありますが、意外に軽くて扱いやすい重さです。これに鉛筆で下絵を描きますが、焼くとキレイに下書きが消えるのが実に気持ちいいとか。絵付け後、釉薬をかけて焼成窯で約1000℃で本焼成します。石器や磁器と比べると低温なため、カラフルで鮮やかな色が自由に描けます。しかも、上絵付けでないので、色がはげたり落ちたりしないのが嬉しいですね。
- デルフト焼き(オランダ風)
デルフトブルーと呼ばれる青の濃淡が美しい。
青色の絵の具の薄め具合で模様を描いていきます。 - マジョリカ焼き(イタリア風)
カラフルな絵の具で自由に絵付けしていきます。発色がよいので、明るく楽しい!
絵の経験や絵心がなくても大丈夫!
「16年前にイタリア周遊をしていた際に、フィレンツェでイタリア陶器下絵付けの工房を偶然に見つけ、その素朴な魅力に魅かれました」という講師の植田久美子さん。それまでは筆も持ったことがなかったとか。経験や絵心がなくても気軽に楽しめて、焼き上がると上手下手に関係なく雰囲気や味が出ます。同じ絵柄でも違う人が描くとまた違う印象に。本当に世界にひとつの食器として、愛着がわきますね。 今日、レッスンに来られた生徒さんは、かなり慣れたご様子で、細い筆使いも慣れたもの。デルフト焼きの大皿に挑戦中です。細かい絵付けでは集中されている様子でしたが、万一、失敗しても秘策の消し方があるそうですよ。絵柄によってはかなり繊細な作業となるデルフト、自由で比較的短い時間でも印象的な絵柄が描けるマジョリカ。どちらのポタリーペインティングにも挑戦してみたい!また、絵を描くことがかなり苦手な方には、転写紙を使用して白磁に張り付けてデザインするポーセラーツのレッスンもあります。
LESSON内容
- 先生に書いてもらった下絵をカーボンで写し取ります。
- 青色の絵の具を薄めて色分けし、順に塗っていきます。
- サッと書いたり、にじませたり、筆使いのテクニックを教わります。
ワールドポタリーペィンティング認定講師の植田久美子さん。
アトリエ犬のリッキーくんのお皿もマジョリカ焼きです。
陶器絵付け教室Ceramica Da Kumi
- 兵庫県芦屋市船戸町3-25
ラインビルド芦屋船戸304 (GoogleMap) - 090-1227-5139
- 10:30-19:00
- 日・月
- 無し
(ライター 長谷川幸子)