薬膳の知恵を知って、
いつものご飯を体が喜ぶ健康レシピに!
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薬膳の知恵を知って、
いつものご飯を体が喜ぶ健康レシピに!
家族のため…自分のため…元気になれるお料理を作りたい!食べたい!
でも、なんとなくヘルシー、体に良さそう…だけでなく、
体調や悩みに応じたお料理だともっと効果的!
そこで、今回は薬膳料理を学べる料理教室「芦屋 薬膳」を取材しました。
流行ではなく、個人に応じたものを食べるのが薬膳!
予約制の一軒家レストラン「ニシノ」が「芦屋 薬膳」と改名し、薬膳料理のお教室に転身されました。それまでも、無農薬野菜をメインに美味しいランチを提供されていたレストラン・オーナー西野久子さんに、薬膳料理の方向に進まれたきっかけを伺いました。「お客さまの中には夏でも冷えていらっしゃる方がいたり、反対に冬でも暑がりの方がいたり…。あれ!?夏には体を冷やしてくれるトマト、きゅうり、ナスなどの夏野菜が良いはずなのに、中にはそれが逆効果になるお客さまがいるみたい…と思い始めました。そんな時に薬膳料理というものがあることを知ったんです」とのこと。その後、東京の国立北京中医薬大学日本校の中医薬膳科・中医中薬科で4年間学ばれ、薬膳をベースにした料理教室を開催されることになったそうです。薬膳とは、中医学理論に基づいて調理された料理のこと。中医学というのは、中国の古代哲学に基づく伝統医学で、時(季節や気候)・地(地理的な環境)・人(個人差)の3つの要因を考える…という原則があるそうです。「健康に良いから○○○を食べましょう」とか「誰にでも効く○○○ダイエット」とかではなく、個人に応じたものを食べるのが薬膳。ただ朝鮮人参やクコの実やナツメなどを入れたら薬膳になるのではありません。まず自分の体調や体質を知って、それに合った食材や調理方法を選ぶことが重要なのですね。なんだか奥が深くて難しそう…と思ってしまいますが、「芦屋 薬膳」では実際に調理して美味しく食べながら、少しずつ薬膳の知識を深めていけます。
薬膳のこと、体のこと、調理の基礎的なこと…いろいろ学べるレッスン
■ 秋の薬膳レッスン
まだまだ残暑が残る“温燥”という時季。
体の熱を冷ましつつ、乾燥を防ぎ潤す料理を作ります。
- 「自分の身体」を知る!
◦調理の前に舌の状態をチェック! 色・形・大きさ・苔・裂け目など、舌は健康を診るひとつの目安に!
◦中医学で体質タイプをチェック! 気・血・水の過不足や流れ方から6つの体質に分類。
- 献立を中医学的にお勉強!
◦季節に即した養生や今日の献立・食材の効能をレクチャー。
- クッキングタイム
- 完成!
- イトヨリの豆鼓蒸し
- トマトと豆腐の煮込み
- 蓮根ご飯
- きゅうりと山芋の甘酢漬け
- 白キクラゲと梨のデザート
- 蜂蜜入りハブ茶
電子レンジの活用、炒める順番に材料を並べておく等で、効率よく調理。デザートまであっという間に5品が完成しました!いずれも素材の味を活かした優しいお味でした!
レッスンは少人数制で、調理はみんなで分担して進められていきます。包丁の洗い方、食材の切り方、盛り付け方、ゴミの捨て方なども教えて頂けるので、お料理初心者でも心配なし。ベテラン主婦でも意外に知らないことがあったり、効率的にできるコツがあったりと、薬膳以外でも目からウロコのこともたくさん。高い食材や手に入りにくい漢方を使わない手軽な家庭料理なので、即お家でも実践できます。季節の薬膳の他に、美容美肌、便秘、冷え症、ストレス、眼精疲労、ダイエットなど、気になるお悩みピンポイントの薬膳メニューのレッスンもあり。「しんどければ料理しなくてもいい、外食してもいい。でもその時に何を食べるのか?」と西野先生。難しく考えずに、まずは“ちょこっと薬膳”してみませんか?
予約制ランチ・レストラン ニシノ芦屋薬膳
- 兵庫県芦屋市岩園町26-6 (GoogleMap)
- 0797-34-7729
- ランチ:12:00~15:00
教室A:11:00~/14:00~
教室B:12:00~ - 火曜・水曜・木曜
- 有(2台)
(ライター 長谷川幸子)