煎茶道でおもてなしの心と振る舞いを学び、
大和撫子(やまとなでしこ)になりたい!『小笠原流煎茶道 家元教室』
(テキスト記事はこちらからご覧ください。)
煎茶道でおもてなしの心と振る舞いを学び、
大和撫子(やまとなでしこ)になりたい!『小笠原流煎茶道 家元教室』
皆さんはお茶を普段どのように飲んでいますか?お湯を沸かしてパパッとお茶っ葉を入れて…
最近はもっぱらペットボトルで…なんていう方も少なくないでしょう。でも、煎茶には、美しい作法や深い楽しみ方が あるんです。日本人として知っておきたい煎茶道の世界を、小笠原流煎茶道家元教室の体験会で、モデルの福田 紫歩子(しほこ)ちゃんが学んできました。
日頃のお稽古の場にお客様として参加できる体験会
小笠原流といえば、礼儀作法の代表語。その礼法を基礎に確立されたのが、小笠原流煎茶道の流派です。体験会では、そのお稽古にお客様として参加できます。茶道は何の経験もない紫歩子ちゃん、ちょっとドキドキの様子です。ご指導いただくのは、副家元の小笠原秀玲(おがさわらしゅうれい)先生。特別にお庭を通ってお茶室に入るところから教えて頂きます。
【迎えつけ】
~門からお庭を進みます。
庭の趣を楽しみ、つくばいで手や口を清め、心を落ち着けてから神聖な お茶室に入っていきます。客人を迎えるために、葉っぱの1枚まできれいに拭きあげられているそうです。
【席入り】
~茶室へ入ります。
手はこぶしにして、にじって和室へ。立ち居振る舞い、お辞儀の仕方など、細かく教えて貰います。ちょっとした角度の違いで形がキレイに見えます。
【お点前】
~お茶を楽しみます。
今日のお点前は抱月棚点前(ほうげつだなてまえ)という上級のスタイル。小さなお茶碗はおままごとのような可愛さ。玉露を入れる茗主(みょうしゅ)の優雅な手さばきに思わず見とれます。
一煎目のお茶を頂きます。少しの量ですが、ゆっくりと味わいます。
お手伝い役の童子(どうじ)がお菓子を運んできます。
お箸の取り方にも注意して、懐紙を使ってスマートに切って食べます。
今日は、「下萌(したもえ)」という春の訪れを表した和菓子だそうです。
お菓子を頂いたら懐紙は折って持って帰るとのこと。
二煎目を頂いたら、お茶碗をひっくり返します。
飲み終わったら、お茶碗を拝見します。
結構なお点前でした。
さて、紫歩子ちゃんの感想は・・・?足はしびれなかったかな。「動作が難しかった~。お茶はちょっと苦く感じたけど美味しかった!」とのことでした。
お茶の振る舞いと心は、日常に活かしてこそ!
すべての手順に無駄と無理がなく、ひとつひとつの動作に意味があるという煎茶道。ともすれば、難しいとか窮屈と思いがちですが、その理由を知ると納得がいく事ばかり。たとえば、立ち上がる時の足の動かし方はすっときれいに立ち上がるため。
懐紙を持って帰るのは、片付けの手間をかけない心遣い。最後にお茶碗をひっくり返すのは、充分に楽しんだという合図。こういう美しい仕草や相手を思う作法が自然と身に付くまでには少し時間がかかりそうですが、今日聞いたような注意を払うだけでも“なでしこ度”がアップしそう。
お茶の勉強だけでなく、どんな場面でも役立つ心掛けや振る舞いなどを身に着けられるのがこの習い事の魅力。体験会ではお茶を頂くだけでしたが、お稽古では招く側としても色んなお点前や美味しいお茶の入れ方を学べます。
「すべての用意や作法の根底には、お客様をもてなそうとする心遣いがあり、その心を汲み取って感謝することが大切です」と家元の小笠原秀道(おがさわらしゅうどう)氏。なるほど~、深いですね。
日常を離れた心地よい緊張感の中で、“おもてなしの心”を知り、自分自身をみつめる・・・そんな貴重なひとときを、まずは体験会で味わってみては!
小笠原流煎茶道 家元教室
- 兵庫県芦屋市東山町12-2 (GoogleMap)
- 0797-22-5405
(ライター 長谷川幸子)