芦屋のキッズスクエア 体験プログラムに密着!
あしやキッズスクエア(放課後子供教室)は、学童保育とは異なり、子どもたちの自主参加を尊重するので、自分の好きなプログラムに参加することが出来ます。今回のキッズ黒帯は、その体験プログラムの一つに密着しました!
あしやキッズスクエアとは?
あしやキッズスクエアは、文部科学省「放課後子供教室事業」に基づいて小学校を利用し、放課後や春・夏・冬休み、代休日などに行なう居場所づくり事業です。芦屋市内全8小学校で実施されており、児童が自分達で考え遊び・勉強・読書等を行なう居場所づくり機能と児童が地域の方や指導経験のある方に様々なことを教えてもらう体験プログラム機能の2つの機能を有します。
学童保育とは異なり、児童を預かり育成する事業ではなく、子どもたちの自主的な活動を尊重してくれるので、自由度が高く、自分で考えて行動する力が身に付きます!
2017年5月のキッズ黒帯で一度ご紹介しているので、そちらもご覧になってください☆キッズ黒帯5月号
体験プログラム担当の大塚進康さん
日本宇宙少年六甲分団に所属する大塚進康(おおつかのぶやす)さんはキッズスクエアスタート時に芦屋市から依頼を受け、毎月1回各小学校を回って宇宙に関する制作を行っておられます。当時「浜風の家」を利用していたお母さんの協力のもと、現在は5~6人の方が交代で大塚さんのサポートをされているのだそう。
制作物は月替わりで、冬には凧を作るなど、なるべく季節に沿ったものを、また、工作キットは材料を揃えるところから準備のすべてを大塚さんご自身で行われており、糸1本とっても、より弾力があるものなどこだわりと工夫を持って取り組んでおられました。
体験プログラム「大塚さんと太陽系惑星モビールを作ろう!」
大塚さんのプログラムは毎回所要時間1時間程度のものが考案されていて、9月の体験プログラムである「惑星モビール」は紙に書かれた惑星に色を塗り、切り、糸と紙製のストローを使ってモビール(絶妙のバランスでゆったりと揺れる室内装飾)を作るというものでした。「水星は何色やと思う?」「惑星によって大きさが全然違うなぁ」など、子どもたちは大塚さんとお喋りをしながら、楽しく宇宙について学んでいました。完成したモビールを持って「写真撮って~♪」と笑顔の子どもたち。
そして子供たちが帰った後には、「色ぬりは後に回した方が子どもたちを飽きさせなかったかな?」などお手伝いのお母さんと話し合い、子どもたちにとってより良い時間が過ごせるよう考えておられました。
さいごに
熱中症注意報や子どもを巻き込んだ様々なニュースが流れる昨今、小学生たちの放課後の遊び場の減少が目立ってきました。「外で子どもたちだけで遊ぶのは心配」という保護者の声も聞かれる中で、このキッズスクエアという制度は安心安全な居場所作りとしては抜群の効果を発揮しているように感じます。また地域の方々が展開する様々な体験プログラムを通して、子どもが地域の方々とのつながりを深め知識を得ることは「年上の人を敬う気持ち」「学びたい気持ち」を助長させるものではないでしょうか。大塚さんのようにプログラムを通して関わりを持ち、見守り続けてくれる方の存在は、子ども達にとって中々得難い存在ですね。
また、大塚さんの今後の活動として、11/30(土)、12/1(日)の13:00~15:00に芦屋市民センターにて行われる「コミスク活動展」で、はやぶさ2のクラフト制作が行われます。
キッズスクエア補足
対象:芦屋市内に居住するすべての小学1~6年生。通われている私立公立学校を問わず、居住する小学校区のキッズスクエアに参加することができます。
スタッフ:常時3名(マネージャー1名・安全管理員2名)、体験プログラム実施時指導員1~2名(実施時のみ)、随時ボランティア(高校生・大学生・地域の方)で構成
登録方法:登録は随時行われています。詳しくは芦屋市のHPでチェックしてみてください。あしやキッズスクエアについて
〈ライター 北島志保〉