日本の伝統芸能【能】の世界を、さまざまなアプローチから紹介し、小さなお子さまからパパ・ママも一緒に楽しめるイベント。それが、2月10日（土）に芦屋市民センター　ルナホール（大ホール）で開催される『芦屋夢ステージ　能楽種まき大作戦！』です。能楽（能と狂言）は、約700年も前にできた日本を代表する伝統芸能です。世界に誇る素晴らしい文化なのに「知らない」「観たことない」ではもったいない。とは言え、「難しそう」「敷居が高そう」と思っている方も多いのでは。能楽の公演でもやはり愛好家向けのプログラムもあります。また、何も知らないで見るより、基礎的な知識や意味を知っているとより楽しめます。今回のイベントでは、まったく能楽を知らない方も楽しめるような仕掛けがいっぱい！主催の芦屋能楽塾代表・長山恭子さんは、「これが能を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。これまで、文化庁伝統文化親子教室事業の一環として、芦屋神社で毎夏「能楽子ども教室を開催しています。5年間でのべ180人あまりのお子さまが仕舞や謡をお稽古しており、リピーターのお子さまもいます。大人は「能は難しい」と考えがちですが、実際に能を体験してみると、何か惹きつけられ興味を抱くお子さまが多いんですよ」とのこと。能は、簡素な舞台で美しい言葉を使う演劇です。その分、ぐっと集中でき、五感に響いてくるものがあるようです。「実際に能を観て、能装束や能面、お囃子などに興味を持ってもらってもいいし、あるいは退屈だ…と感じてもいいんです。どんなことでもいいから何かを感じることが大切です」とのこと。多忙な大人にとっては、能楽の調べは癒しになるかもしれませんね。また、小さなお子さま連れではなかなか楽しめないのでは…と心配されるママも多いかもしれませんが、客席内に授乳コーナーを設けるそうですよ。これは、自身も小学生の子どもをもつ恭子さんのママ目線ならではのアイデア。子育てで大変なママも、ぜひこの機会に日常を忘れて、新しい世界を体験してみてください。

■平成29年度芦屋夢ステージステージ採択事業
『芦屋夢ステージ　能楽種まき大作戦！』開催概要

＜ステージプロブラム＞
第1部 「能ってなぁに？」　能楽あれこれワークショップ（約1時間）
・「能ってなぁに？」からはじめよう
・お囃子の体験をしてみよう（当日抽選）
・能面をかけて、すり足をしてみよう（当日抽選）
・狂言の声マネをしてみよう
～休憩20分～
第2部　「能を観てみよう！」　半能「船弁慶（ふなべんけい）」（約40分）
・「船弁慶　前がたり」　大和語りべ　やすきひろこ
能を観る前に物語の世界に入ってみよう
・観世流　半能「船弁慶（ふなべんけい）」
　　いよいよ能を楽しもう！さぁ一緒に船出しよう！