自分で焼いたよ!作ったよ!こどもが作るお菓子教室
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自分で焼いたよ!作ったよ!こどもが作るお菓子教室
お子様のおやつはママの手作り派?
それとも、市販のお菓子派?
あるいは、お子さまが自分で作るのはいかが?
お菓子作りの経験は、きっとお子さまの成長につながります。
今回は、芦屋のお隣、神戸市東灘区にあるこどもお菓子教室『J・Briller(ブリエ)』のレッスンを取材してきました。
ドキドキ・ワクワクお菓子作りを体験!
こどもにとってお菓子作りは初めて尽くしの連続。ひとつひとつの作業にドキドキ・ワクワクがいっぱい!
そして、出来上がったお菓子はオンリー・ワンな美味しさのはず。でも、実際にお家で作るとなると、準備も大変!段取りも大変!後片付けも大変!目が離せないから、お母さんはくたくたに…。そこで、年中~小学校6年生(中学生もO.K.)のこども専門のお菓子教室『J・Briller(ブリエ)』をご紹介します。
明るい専用サロンでこどもたちを指導するのは、開講以来たくさんのお子様を指導してきたオーナーの道本順子(どうもとじゅんこ)さん。息子さんへのおやつ作りをきっかけにル・コルドン・ブルー神戸校で学び、こども・親子・大人を対象にしたお菓子教室を開催されています。今回は、バレンタイン直前ということで、ココア味のクッキーを制作。レッスンに参加したのは、1年程の経験がある小学校2年生と年長の姉妹さんです。
LESSON バレンタインのお菓子(チョコクッキー)
LESSON1 手洗い&ごあいさつ
衛生面はもっとも注意するところ。レッスン中に指をなめない、作業台をきれいにする等のキッチンマナーには、厳しく注意を払います。
LESSON2 計量する
お菓子作りに大切な“計量”。こちらではしっかり時間をとってこどもにさせています。時間がかかるし小さな子には難しいので、最初から適量を用意してある教室が多いそうですよ。自分で計ると素材そのものを感じることができ、出来上がっていく過程を実感できるそうです。調整しながら目盛り丁度に入れることが出来たら、「わ!ぴったり!」と嬉しい瞬間。材料を無駄なく使うことも学びます。
LESSON3 粉をふるう
妹ちゃんがボールを支えて、お姉ちゃんが粉をふるう姿を見て、「協力するのっていいこと!」と見逃さない先生の一言。
LESSON4 生地を作る
どの工程にもこどもが参加するようにしています。誰かが独占して作業したり、反対にしなかったりの場面がありません。
「手がしんどいのに黙ってよく頑張って混ぜたね」と先生。
LESSON5 型を抜く
メニューは型抜きのクッキーでしたが、楽しそうに生地を丸めたり、形を変えたりし始めました。どんどん広がる子どもの発想を尊重し、ちゃんと焼ける範囲で自由にさせてくれます。
「これもいいやん!」「この形、面白い」と想定外の形も肯定。
LESSON6 焼き上げる
LESSON7 お片付け
お片付けも大切な作業です
LESSON8 試食タイム&お土産
「こどもたちのパワーを貰って私も元気になります」とJ・ブリエ代表の道本順子さん。
自分の食べるものを楽しみながら作る!
お菓子教室というと、和やかなムードを想像しますが、こどものパワーは常に全開。がっつり2時間、それぞれの個性を発揮してお菓子作りを楽しんでいる様子でした。計量から完成までしっかり作業に携われるので、とても大きな達成感があり、「自分で作った!」という自信につながりますね。
レッスンの間、いいところを言葉にしてたくさん誉めて下さる道本先生。年齢差のある場合も、それぞれの出来ることを見極め、公平に声かけされます。「でも、叱る時には叱ります。衛生面、危険なこと、自分勝手なことなど、お菓子教室でしてはいけないことはきちっと注意します」とのこと。集中していない時やふざけている時もピシッと声かけ。これが親子だとケンカになるのかも!?
「家では時間が無かったり、粉だらけになったりと、なかなかできないことを、ここではのびのびと楽しんでほしい。そして、自分の食べるものを楽しみながら作ってほしいですね」と道本先生。市販のお菓子ばかりでなく、自分で作れるおやつもあって、その味を知っておく、ということは、こどもにとってとてもよい食体験になると感じました。入会金不要で、作りたい!と思うメニューの時に予約すればいいので、長く続けられるのもいいですね。もう5年以上、参加しているお子様もいるそうです。場数を踏むことで、テキパキと動けたり、段取りがよくなったりして、生活にも反映しそうです。肩ひじ張らない「ゆるやかな食育」を目指しているそうですが、長い目で見て心にも体にも良い蓄積となるに違いありません。
〈ライター 長谷川幸子〉