専門アドバイザーに聞く
間違いのないランドセル選び
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専門アドバイザーに聞く
間違いのないランドセル選び
来春には嬉しい小学1年生!ランドセルはもう決まりましたか。
年々カラフルでオシャレになっているランドセル。
その中から1つのランドセルを選ぶのは至難の業!?に思えますが、
ランドセルのことを知り尽くしたランドセル・アドバイザーという心強い味方がいます。
先日、芦屋川畔のギャラリーで開催されたランドセル講座を取材しました。
ランドセル選びには、フィッテイングが不可欠!
2013年7月にオープンしたランドセルギャラリー『MADRE(マードレ)芦屋』。壁面にはズラリと色とりどりのランドセルが並んでいますが、ここはランドセルショップではありません。ランドセルアドバイザーの永里真由美さんにランドセル選びのポイントを伺いながら、実際にお子さまがランドセルをフィッティングできる場所なのです。今日は、市内私立幼稚園のお母さん方からの依頼で、「ランドセルの選び方講座」が開催されました。
「骨格形成期の子供にとって、ランドセルのフィッティングは絶対必要!」と永里さん。ご自身の子どものランドセル選びの際に目からウロコの体験をしたとのこと。それは、自分が背負ってみて「重い!」と感じたランドセルが、フィッティングをすることで楽になる、ということでした。その経験を元に、「見て選ぶ…ではなく、試着して選ぶランドセル、という考えを一般に広めたい!」と思われたそうです。
一般的にいい!と言われるランドセルが自分の子にいいとは限らないとのこと。自分の体に合わないと体を合わせようとするそうです。合わないランドセルを使い続けていると、前傾姿勢になったり、腰椎へ負担がかかったり、血流やリンパの流れを悪くしたり。これが6年続く…となると恐ろしいですよね。実際に、100人中97人の子どもが、フィッティングしてみて「こっちが楽に感じる」「これ痛い」など、ランドセルによって背負い心地が違うという結果が出ているとか。これは大人が思うよりもっと子供は感じているそうです。背負ってみて、より体にフィットして軽く感じるランドセルを見つけることが大切です。
選択の最優先ポイントはベルト機能!
フィッティングと聞くと、「いったいいくつのランドセルを背負えばいいの?」と思ってしまいませんか?実は、ランドセルはベルト機能で数種類に分類できます。楽に背負えるかどうかは、ベルトの角度・形状・厚み、背中素材の厚み・長さなどによります。その肩ベルト部品を作っているメーカーは限られているので、まずはそれを背負い比べてベストなタイプを絞ります。ランドセルの背表の長さが、子どもの背中の長さより大きすぎると、ランドセルが体から浮いてしまって体に負担がかかります。ここは好みではなく、フィッティングでしっかり選びましょう!
また、ベストのランドセルを購入しても、その後の調整を忘れていては体に合っていないランドセルになってしまいます。案外、ベルトの長さをずっと変えていないママが多いようです。夏のTシャツと冬のコートでも随分違うので、シーズンが変わる時には調整すべき。お子さまが「ランドセルが重い!」と言っていたら、まずはちゃんと背負えているかどうかをチェックしましょう!
ランドセル選び、疲れないで楽しみましょう!
“天使の羽”や“フィットちゃん”等のベルトタイプが決まったら、好きな生地やデザイン、色、パーツなどを決めていきます。そのバリエーションにまた悩みそうですが、6年間持つお子さまの好みも踏まえながら楽しく検討して下さい。素材・重さ・色の傾向も伺いましたので参考に。
- 素材
一般的には人工皮革が多い。強さのレベルは多種。ただし6年間全く無傷ではありえないので、傷もまたひとつの思い出として考えて下さい。
- 重さ
軽量化時代は終わったと言われています。900~1,000gが主流ですが、背負った時の感じ方が大切。脱ゆとり教育で教科書が重くなっているので、筆箱やお箸セットなどの中身を軽くする工夫も。
- 流行
今シーズンは、パール系のカラーバリエーションが豊富。ヘリの色が違うモデルやステッチカラーによる色遊びも人気。賢そうに見える!?カーマイン色にも注目!
永里さんは、「1年生になって、新しい環境、生活行動の変化など、精神的にストレスが多いんです。初めての重い荷物を持って、毎日ヘトヘトになって帰ってきます。今からでも少しずつ自分のものは自分で持つ…という習慣をつけて、精神的な重みを軽くしてあげて下さい」とママならではの温かい言葉。売り場ではなかなか冷静に見極めることが難しいですが、このランドセルギャラリーでは、永里さんの的確なアドバイスとともに、納得のいくランドセル選びが出来そう!親子で、または3世代で、楽しくランドセルを選びましょう!
ランドセルアドバイザー永里真由美さん
ランドセルの選び方の基準、各種ランドセルの特徴、機能を活かした活用をママ目線でアドバイス。
出張講座にも対応。
MADRE(マードレ)芦屋
- 兵庫県芦屋市山手町3-26
- 0797-38-3543
- 営業時間:10~17時
- 日曜、年末年始、お盆など
(ライター 長谷川幸子)