「なぜ？」「どうして？」知的好奇心を刺激する実験教室

今回体験取材に訪問したのは科学実験教室『サイエンス ラボ』ACTA西宮校。理科が大好きな小学4年生の玄（げん）くんと小学6年生の百香（ももか）ちゃんに体験してもらいました。
2人とも実験教室は初めてとのことで、少し緊張した面持ち。そんな様子を見て、筧（かけい）先生や大島先生が「どんな実験したことあるかな？」などと優しく話しかけてくれます。
まずは、筧先生からプロジェクターで映し出された実験方法の説明や注意事項等を聞きます。クラス全体に対して説明をする筧先生の他に、5～6人に一人の専属の先生もついてくれるので、わからないときはその場でテーブル専属の先生に聞くことが出来ます。実験を急ぐ子にも「まだだよ」と注意したり、安全面でも安心です。
最初は、“水の電気分解”の実験です。

-水の電気分解の実験-

• ①上皿天びんを使って、硫酸ナトリウムを20gをはかります
• ②①の硫酸ナトリウムを水によく混ぜな がら溶かします（水より水溶液の 方が電気が流れやすいと学びます）
• ③H字管と呼ばれる装置のコックを閉 じ、②の水溶液を入れてゴム栓をし、 コックを開き電源をセットします。
• ④H字管の上部にそれぞれ気体がた まります。（コックを閉めます）
• ⑤－（マイナス）極側に集まった気体 と、＋（プラス）極側に集まった気体 の性質を調べます。（線香とライター でどのような変化かあるか調べます）

作業を進める2人、一つひとつの作業がとても慎重です。ドキドキ感が伝わってきます。－極と＋極にそれぞれ気体が集まりました。まずは、玄くんが＋極のゴム栓を外し、火のついた線香を近づけます。すると･･･線香が炎を出して激しく燃えました。「ぼぉっと燃えた～」と玄くん。

次に、百香ちゃんが－極の上部ゴム栓を外しすばやくライターの火を近づけます’(左上）。
小さなポンという音を立ててライターの炎が燃えました。

「－極の方が気体がいっぱい出てきてるよ！」と玄くんと百香ちゃん。「どっちが酸素でどっちが水素かな？」と筧先生が質問すると「水素は水のもとって書くから、水素が多いんじゃないかな」、「さっきのイラストで酸素の絵が大きかったから酸素かな？」など2人から色々な考えが出ました。そして、「説明のイラストがヒントだよ」と筧先生が言うと、「わかった！」「気体が多く出てきた－極が水素！イラストで酸素は1個、水素は2個あるから！」と2人。

次は、水の合成（水素爆発）の実験です。酸素と水素を混ぜ水ができる様子を観察します。点火装置で水素と酸素を混ぜた気体に3・2・1で点火すると･･･「ボーン」軽い爆発が起こり、2人ともびっくり！水を合成するとき、水素と酸素を2:1の割合でまぜて火をつけるとなんと爆発（水素爆発）がおこってしまうのです。想像以上の爆発だったのか「ビックリした～」「すごいなぁ！」と2人は目を丸くしていました。

体験を終えて、「酸素と水素に点火して、水に戻したのが面白かったです。爆発も予想以上でびっくりしました」と玄くん、「水に電気を通すと酸素と水素に分かれるとは知りませんでした。楽しかったです」と百香ちゃん。初めての科学実験教室は、とても楽しかったようです。

自ら学ぶ満足感と達成感

取材の際は、2人で1つの実験器具でしたが、授業では各自１つずつ用意されていて、自分自身でじっくり実験・観察する事ができます。自分で実験し、自分で考え、自分で答えを導き出す･･･科学実験教室『サイエンス ラボ』は、生徒自身の自発的な考えを尊重し、科学を学ぶ楽しさをたっぷりと実感させてくれます。何より、子どもたちの目がキラキラしています。
筧先生は、「子どものキラキラした楽しそうな目が大好きです。一人でも多くの子どもに科学を好きになってもらいたいですね。実験に来た子どもに、何か感動を与えたいと思って毎回授業をしています。卒業した子どもの中には、科学の大会で上位入賞者もいます。子どもたちの未来が楽しみです」と話してくれました。『サイエンス ラボ』では、通常授業は幼稚園・年長～中学生のクラスごとに月1回開講、振替制度もあるそうです。また、毎年夏には校外生も参加できる“サマースクール”も開講されています。その他、体験授業の申し込みも随時受付中（要予約）とのことなので、お気軽にお問い合わせしてみてはいかが？