どうなる子どもたち！？
塾講師に聞く、子どもたちを取り巻く昨今の教育事情。
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どうなる子どもたち！？
塾講師に聞く、子どもたちを取り巻く昨今の教育事情。

大手学習塾講師を経て、芦屋市で小学生～高校生を対象とした学習塾『学始館（がくしかん）』を開講している塾長の竹林直樹氏に子どもたちを取り巻く昨今の教育事情や、塾との関係についてなどお話ししていただきました。

昨今の子どもを取り巻く教育環境

「今、学校を含め教育界は大きな挑戦に向かっています。“学力低下”という大きな問題を抱え、日本という国全体が教育に対して大きく舵を取りました。
小学生の学力は低下傾向と言われますが、ここ2・3年は下げ止まっています。学習範囲が広がり、脱ゆとりの効果があらわれてきていると言えるでしょう。今後も回復していくのではないかと思います。ゆとり教育で削除されていた内容が復活し、学習する問題数も多くなりましたし、詰め込み型ではなく知識を活用できるよう量も質も変化してきています。国際的に見て日本の子どもたちは、特に思考力が低いので考える力をつけさせる内容へと変化してきています。
また、大学全入時代と言われ、多くの人が大学に入ることを目的として幼稚園・小学校・中学校・高校と進んでいきますが、それぞれの年齢で学力の格差が著しくなっていますね」と竹林塾長。

週休2日制は変わらずに教育内容が濃くなるのですから、家庭学習や塾の重要性がますます高まりそうですね。

「褒めて伸ばす」と「褒めるだけ」とは違う

最近、「褒めて伸ばす」という風潮がありますが、褒めるだけとは違います。子どもに対して叱ったり、言うことを聞かせることは親として大切なことです。やらなければいけないことは、やらせなくてはいけません。また、子どもの気持ちを尊重しすぎるのもよくないですね。親（＝1人の人間）として気持ちをぶつけたり、真剣に関わるということが大切です。
勉強については、テストで悪い点を取ったことなどをぐちぐち言わないこと。子どもは次を見ています。これからどうするかを伝えるようにしましょう。学力については、小学生の間は小学校の内容がしっかり把握できていれば大丈夫。特に５・６年生が大事です。まずは、お母さんも一緒に勉強をやってみる。そして、次は子ども一人でやっていく練習をするといいですね」と、親と子どもの関係について話してくれました。学始館では「ほめる」「みる」「しかる」「対策をたてる」を4本の柱として取り組んでいくそう。子どもを教えることと同時に親へも的確なアドバイスがもらえるというのは、とてもありがたいですね。

―これからの子どもたちに必要なものは何だと思いますか？

「それは、目標です！」と声を高々に竹林塾長。
「やる気を出すには、目標や夢が大事です。子ども自身が考えて出した目標を大切にしてあげてください。それは、大人から見たら無理なものかもしれません。到底実現できないようなことかもしれません。でも、自分が興味を持つ周辺のことにも自然と目が向いていき、知識が増え、社会との関わりが増えます。大切なのは、目標を持つことです。目標を達成することではないんですよ」

あなたの子どもは、やる気のある子ども？それとも…？

「もはや教育は、「学力」だけに着眼するのではなく、どのような「人」に育てるかということも論じられ、様々な教育が施されています。教育は学校だけ、家庭だけというものでは無くなり、塾も含めて子どもを取り巻く環境が教育そのものになります。やる気がある子には、実は詰め込み型の学習がとても効果的なんです。やる気があれば、どんどん吸収していきます。一方、勉強ができないと言われる子の中に、やる気のない子が多く見られます。子どもも頭では、勉強をしないといけない･･･そう感じているのですが、勉強の仕方がわからなかったり、モチベーションがあがらなかったりします。学始館では塾名の通り、まず学ぶスタートラインに立たせます。そして個別に授業をしながら、進路や勉強方法についても親身に話し合います。勉強をやらされているのではなく、自分でやるというやる気を引き出すことを第一に考えています」

竹林塾長の学始館では、入塾に関わらず子どもの勉強・進路・不登校などでお困りの方に対し、無料のよろず相談を行っているそうです。他塾に通塾中であっても子どもの勉強全般についての相談なら大丈夫ということですので、ご希望の方はメールor電話にて面談等のご連絡をしてみてはいかがですか？

竹林塾長自身、高校3年生まで勉強嫌いで宿題も全然やらなかったという子ども時代を送ってきたそうです。だから、勉強ができない子どもの気持ちが手に取るようにわかるし、アドバイスもできるのではないでしょうか。何より、温かい真剣な眼差しがとても印象的でした。
子どもにやる気を出させることは、とても大切でとても難しいことかもしれません。これからの時代を生きていく子どもたちにとって、何が幸せなのか親として今一度考えたいですね。