夢を叶えようとする子どもたちが集まる
『Dance of HEARTS(ダンス　オブ　ハーツ)』
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夢を叶えようとする子どもたちが集まる
『Dance of HEARTS(ダンス　オブ　ハーツ)』

芦屋駅に程近い場所にある『ダンスオブハーツ』。
ミュージカルのプロを目指して子どもから大人まで約250人が通う
劇団四季公認のミュージカル養成スタジオです。
今回は、真剣な思いで自分の夢を実現させようとする子ども達を取材しました。

「ダンスオブハーツに出会えてよかった…」

スタジオに一歩足を踏み入れると、ちょうど小学生のジャズダンスクラスのレッスンが行われていました。先生の動きを一つ残らず見逃すまいとじっと見つめるたくさんの目。
そして、その動きを取り込み、音楽に合わせてそれぞれの感性で手足を動かせたり豊かな表情で表現する子ども達。こちらの『ダンスオブハーツ』では、子ども向けプログラムとして、プレクラス（1歳8か月～3歳）、幼児クラス（3歳～就学前）、こどもクラス（小学1年生～小学6年生）に分かれています（中学生以上は大人クラスと一緒にレッスン）。内容は、年齢により違いますが、ジャズダンス、バレエ、ヒップホップ、タップダンス等それぞれ専門の講師陣による本格的なレッスンです（詳しくは、お問い合わせを）。さらにミュージカルプロを目指す人には、オープンコース・個人レッスン等も用意されているそうです。
先ほどのジャスダンスを終えて、まだ汗がひいていない田中康平くん（小二・7才）に話を聞きました。「1年生からダンスを習っています。最初、ダンスオブハーツのお兄さん達を見て、すごいなあ、自分もあんな風になれたらなあと思って習い始めました。体を動かすことが好きで、ジャズダンスが特に楽しいです」と康平くん。「ダンスオブハーツと出会ってよかったです」と、少しはにかんだ表情で話してくれました。

ダンスは自分を表現する第一歩

ダンスオブハーツ代表でもあり、劇団四季の俳優でもあり、ダンスの先生でもある末谷満さん。スッと伸びた背筋と優しい笑顔が印象的です。現在は劇団四季『オペラ座の怪人』に出演され、子ども達の憧れです。
「子ども達には基礎や基本をきっちり教えています。ダンスをして終わり･･･ではなく、ミュージカルを学ぶことで、人としての礼儀や作法、挨拶を学んで欲しいと思っています。私自身、ミュージカルと出会って人生が劇的に変わりました。ダンスは自分を表現する第一歩、自分の思いを人に伝えることができるようになります。レッスンに来る子の中には、消極的な子もたくさんいます。むしろそういう子どもこそ、内に秘めた熱いものを持っていて、スタジオでダンス等をレッスンするうちに自己表現ができるようになり、表情がとても輝いてきます」と末谷さん。
大人クラスでは、難関といわれる劇団四季オーディションにスタジオ設立当初から数多くの合格者を出したり、子役では今年の『アニー』の主役アニ―役を輩出するなどますます活躍が期待されるダンスオブハーツの皆さんですが、「夢や感動を与えられる人になって欲しい。そう思って指導しています。その結果として、オーディションに受かったり、大きな役に出会ったりするのは喜ばしいことです。心を育て、人を育てるがダンスオブハーツの理念です」と話してくれました。

10才にして切ない歌声で人々を感動させる真由美さん

『翼を広げて』『落語ミュージカル』『Dreaming･･･虹の彼方に』でも高い評価を得ているダンスオブハーツのオリジナルミュージカル。その『落語ミュージカル』の『おにのめん』で母を思う切ない主役（子役）を演じるのが藤田真由美さん（小五・10才）。「おかあ～さん、おかあ～さん･･･」真由美さんの胸を締め付けるような悲しい歌声に観客は目頭がふいに熱くなります。そんな表現力豊かな彼女にも話を聞きました。
「4才の頃からレッスンしています。好きなレッスンですか？どのレッスンも好きなので選べないです･･･。どれも大好きなんです」と真由美さん。
「最初、『おにのめん』に出たときは小さかったので、一生懸命頑張りました。今は、緊張よりも、自分のいいところをみてもらおうと思って舞台に立っています」夢は何ですか？の問いには「見に来てくださった人たちに感動を与えられるプロの舞台人になることです！」と強い意志を持ってにっこり答えてくれました。凛とした表情の素敵な女の子でした。

レッスン前の子ども達は、まるで今から自分の誕生日パーティがあるかのように、どの子も目をキラキラと輝かせてスタジオに入っていきます。それは取材に来ている私達に見せるための笑顔ではなく、子ども達の内面からあふれ出る幸せオーラともいうべきものでした。もしも、スタジオの子ども達がミュージカルスターになれなかったとしても、これからの長い人生を生きていく中で、今ミュージカルと出会い、踊る幸せを誰よりも自分が感じて、自分を表現する力をつけることができる『ダンスオブハーツ』での貴重な体験は何物にも代えがたい･･･そう感じました。