一般的に犬の1日の飲水量は、体重1kgあたり100ml以下で、尿量は体重1kgあたり50mlぐらいまでが正常とされています。それらを大幅に越えているようであれば多飲多尿となります。急に飲水量が増えた、それとともに１回の尿量が増えたという場合には、糖尿病、腎不全、副腎の病気、甲状腺の病気をはじめ様々な病気を考えます。もちろん季節によって飲水量がアップすることも、そして心因性の多飲、多尿も含まれてきます。
尿についてはその量だけでなく、色調やニオイなどにも注意して観察するようにし、異常を感じたら動物病院で尿検査、血液検査を受けましょう。きっと早期発見につながることと思います。
高齢の猫の多飲多尿の場合には比較的腎不全が多いように思います。固まる猫の砂を使っている場合は砂のかたまりの大きさが尿量ということになりますから、簡単に気づくことができますね。また、1回の尿量は少ないのに、何度もオシッコをするという場合は多尿ではなく頻尿です。この場合は膀胱炎などが考えられますので尿検査や膀胱のエコー検査をお受けになることをおすすめします。