犬を飼っていますが、日頃からどういう点に気をつけていればよいでしょうか?
ワンちゃん、ネコちゃんのご自宅でもできる健康チェックにてついてお話します。
まずは、正常な状態を知っておくことが重要です。正常がわからなければ異常にも気づけないってことですね。
体をさわりながらよく観察してみましょう。
目、耳、口、皮膚など体の表面のことはすぐに気づけますね。毛の長いワンちゃんネコちゃんは皮膚の異常を見逃してしまいがちです。毛をかき分けて観察するようにしましょう。
心拍数 胸に手をあてても心拍数をカウントできますし、大腿動脈でも数えることができますので一度試してみましょう。ふとももの付け根に近い部分の内側をそーっと指先で触ってみてください。脈をうっている血管があるのでカウントしてください。小型犬で1分間に80~120回、大型犬で60~80回ぐらい、猫では90~120回が正常です。
体温 人用の電子体温計を用意し、肛門から1~2cmほどいれます。
犬で37.5~39度、ネコで38~39度です。
呼吸 安静時に胸の動きをみて、1分間に何回呼吸するか測ります。おおよそ15~30回です。興奮時や気温が高い時のパンティング(浅く早い呼吸)は体内から熱を出すために行ってるものですから、少し落ち着いてから測るのがいいでしょう。また、胸を普通より大きく動かして呼吸するのは努力性の呼吸といって呼吸器に問題が生じていることがあるので注意です。
個体差がありますので、どれも安静時の正常値を知っておくことが重要です。
歩き方 散歩の時には犬の後方に立って歩き方を観察です。体重のかけかたが左右どちらかに偏ってないかどうか。頭をかしげるような姿勢になってないか、足の運びがスムーズにおこなえているかどうか。ゆっくり歩かせて後方から観察するとよくわかります。
尿量、飲水量 やけにオシッコの量が多くて、色が薄く透明に近いなぁと思ったら飲水量を量ってみましょう。
決まった量を容器に入れて24時間後に減っている量をチェックしてみてください。正常であれば体重1kgあたり50mlぐらいです。1kgあたり100ml以上飲んでいるようなら異常ですね。
以上のような検査はお家でも簡単にできますので定期的にチェックするようにし、異常があれば動物病院で診てもらうようにしましょう。