芦屋のいいとこ・素敵なモノ・カッコいい人…
歩いて描いた4年間!
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芦屋のいいとこ・素敵なモノ・カッコいい人…
歩いて描いた4年間!

当サイトで2010年5月より連載を重ねてきたイラスト・ルポ「芦屋・おさんぽ日和」が、2014年3月号をもって終了しました。
約4年間、51回にわたるルポを書き続けてきたのは、芦屋在住のイラストレーター、成相淑子(なりあいよしこ)さん。
今回は総集編として、ご自身によるイラスト選と想いを特別掲載します。

「芦屋・おさんぽ日和」から想い出場面をPICK UP!

Memory~PLACE~

芦屋川河畔、さくら参道、大原公園など、芦屋は桜が多いのがいいですね。街中から少し歩くだけで山気分が味わえるし、人工とはいえ浜辺があり、山あり海ありとバランスがいい。芦屋川沿いから見る山側も海側も、どちらの景色も好きです。

Memory~SHOP~

「メツゲライ・クスダ芦屋店」さん、「べッカライ・ビオブロート」さんなど、小ぶりながら質の高いお店にも芦屋らしさを感じます。イタリアンの「ラ・バラッカ」さんは、料理だけでなくお店の方がとても良い感じで、人気があるのも納得!

Memory~EVENT~

「星空映画祭」や「あしや・いち」、「芦屋さくらまつり」や「芦屋国際ファンラン」など、素敵なイベントを楽しみました。「ファンラン」は、仮装の方が走っていたり、お花がキレイで和やかな雰囲気で、お祭りっぽくて見るだけでも楽しかったです。

Memory~PEOPLE~

芦屋には素敵なご高齢の方や大人が多いですね。上品なご年配の女性がカッコ良く高級車を運転されていたり、とてもオシャレなおじいさんがいたり。ジャズライブハウスの「レフトアローン」さんは、そういう素敵な方が集まる場所で、上質な大人の空間だなぁと思います。

Memory~OTHER~

意外に多く残っている懐かしい丸ポストも印象的。一度目撃してビックリしたのが、ヌートリア!近畿で増えているということを実感しました。

Memory~SPECIAL~

古い洋館がどんどん無くなっていることをこの4年間で感じました。旧松橋隆三邸や芦屋川河畔の洋館のように、大正~昭和初期のお屋敷が姿を消していくことが寂しいですね。でも、ヨドコウ迎賓館、芦屋市立図書館打出分室、「芦屋モノリス」さんなどは、良い感じで建物を保存活用されています。最終回でご紹介した「ギャラリー開雄」さんは、取り壊しも検討されたけれどギャラリーとして存続されることになった邸宅です。古い建物を維持することは難しいですが、良い使い方が出来て、自立しながら芦屋らしさを残し伝えていくモデルケースになれば良いなと思います。芦屋界隈は、阪神間モダニズム発祥の地でありながら、そういう文化を伝えるものが少ないかなと残念に思います。

最後に…

いつかいつか…と思いつつ、とうとう「ビゴ」さんや「アンリ・シャルパンティエ」さんなど、芦屋の顔ともいえるお店を描き残していて、とても残念です。でも、日本にフランスパンを伝えた方のお店が、芦屋にあるのは誇らしいですね。 芦屋には派手な看板やパチンコ屋さんなどが無くて、市外から帰ってきた時にその良さを実感します。眼に優しくて素晴らしい街ですね。この連載を通して、芦屋のいろんな場所をたくさん知ることが出来て、ますます芦屋が好きになりました!

連載とほぼ同時期に芦屋に住み始めた成相さん。お散歩好きな成相さんは、素敵な風景やお店を見つける達人!成相さんならではの視点と温もりのあるイラストで芦屋のいろんな風景を切り取って頂きました。まだまだ知らない芦屋の魅力、今度はあなたが歩いて見つけてみませんか!

〈ライター 長谷川幸子〉