夏の健康食!! みそ汁と甘ざけで夏バテ解消!「六甲味噌製造所」
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夏の健康食!! みそ汁と甘ざけで夏バテ解消!「六甲味噌製造所」

厳しい暑さが続くこの夏。食欲が無かったり、体調を崩したりと、早くも夏バテ気味の方が多いようです。身近な食生活からエネルギー補給していきましょう!最近、テレビや新聞などでも、味噌汁と甘酒が夏バテに有効と注目されています。身体にいいこといっぱいの日本人の伝統食を、あらためて見直してみませんか!そこで、芦屋の老舗お味噌屋さん『六甲味噌製造所』でお話を伺ってきました。

熱中症対策に朝の味噌汁!

「お客様がお医者さんに、夏こそお味噌汁を飲みなさい!と言われたそうです」と開口一番に六甲味噌製造所・長谷川憲司社長。「夏の朝の味噌汁は、寝ている間に失った水分も塩分もいっぺんに摂れる優れものです」とのこと。でも、味噌汁と聞くと塩分を心配する人が多いですよね。実は味噌の塩分は調味料の中では少ない方。ラーメンや丼ものの外食と比べるとはるかに食塩相当量は少なく、美味しいと感じる味噌汁1杯分の塩分量は0.9gほどだとか。しかも、具だくさんにすれば汁分が減って味噌量も減少。そして、カリウムを多く含む緑黄色野菜や海草類を具にすることで、余分なナトリウムは体外に排出されるので、塩分の過剰摂取になりにくいそうです。また、冷房による温度差で身体の代謝が落ちる時季でもあるので、夏でも温かい味噌汁がお勧めとのこと。

朝からお台所で調理は…という方には、お湯を注ぐだけのフリーズドライタイプが便利。カラダに必要な塩分・水分・ミネラルを朝から補充することで熱中症対策に。1杯の味噌汁が、1日の原動力になりますね。知れば知るほどに味噌汁がいかに優れた食品であるかが分かります。
ところで、あなたはどんな味噌をどこで買っていますか?「その地域に昔から食べられてきた味の、ゆっくり熟成させた赤い味噌が美味しいですよ」と長谷川社長。「早熟の味噌は塩がとがっていて、美味しさのピークも早く落ちてしまいます。時間と手間をかけて天然醸造された味噌は、塩の粒子にアミノ酸の層がこまかく取り巻くため、まろやかな味わいに仕上がり、体にも優しく美味しさも長続きします」。味噌の色が徐々に変わっていくのは、味噌が生きている証。味噌汁にして風味が落ちてきたと感じたら、煮物に、さらに炒め物にと、無駄なく使い切りましょう!

夏の新習慣!甘ざけで栄養補給

甘酒が夏の季語であることをご存じでしたか?江戸時代には、暑気払いとして甘酒売りの行商が出ていたそうですよ。甘酒には原材料に米糀を用いるものと酒粕を用いるものの2種類がありますが、六甲味噌さんでは米糀だけで作られます。アルコール分0%、無加糖の自然な甘さの発酵食品です。甘酒の成分は、ブドウ糖、オリゴ糖、ビタミンB1、B2、B6、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸で、中でもブドウ糖は20%を占めていて、「飲む点滴」とまで呼ばれるほど!疲労回復や消化吸収力アップに大きな効果があるそうです。長谷川社長が子どもの頃には、夏祭りに甘酒を振る舞う習慣があったとか。甘酒といっても、温かい飲み物としてだけでなく、冷たい飲み物やデザートにと活用できるので、真夏でも小さなお子さまからお年寄りまで美味しく食べられるのが嬉しい!そのまま凍らせるとシャーベットになるそうですよ。阪急芦屋川の杵屋さんでは9月1週までの期間限定で、六甲味噌さんの「甘ざけ」を使った甘ざけゼリーを販売されているので、こちらも試してみたいですね。
朝に味噌汁、おやつに甘酒で、夏の第2ラウンドを健やかに乗り切りましょう!

「六甲味噌製造所」3代目の長谷川憲司社長

素材と製法にこだわる六甲味噌製造所では、工場見学も可能(要事前予約)。もちろん、こちらで商品を購入出来るので、お味噌の種類や使い方なども気軽に教えて貰えます。地元芦屋で作られる味噌を、作り手の顔が見える場所で買える!知らないと損ですよ!

六甲味噌おすすめ!夏メニューあれこれ!!

  • 白みそのカレー味噌汁
  • トマトの味噌汁
  • なすの黒大豆味噌炒め
  • 夏の爽やか味噌汁

甘ざけバージョン

  • ヨーグルトの甘ざけがけ
  • トマトの甘ざけがけ

※詳しいレシピ、その他のメニューは六甲味噌製造所のHPをご覧ください。
http://www.rokkomiso.co.jp/recipe.php

(有)六甲味噌製造所

  • 兵庫県芦屋市楠町11-16 (GoogleMap)
  • 0797-32-6111
  • 9:00~17:00
  • 土曜(夏季シーズン)、日曜、祝日
  • 3台(自店)

(ライター 長谷川幸子)