打ち出の小槌

むかし、打出村にお金もちの長者が住んでいました。長者は、ひとつの宝の小さな槌をもっていました。その小槌を打ちふるとなんでもねがいごとがかなえられるという宝物でした。
この小槌は、もとは打出の沖にすんでいた竜の神さまがもっていたものだと伝えられ、竜の神さまが人間の姿になって、朝廷にさしあげたものだといわれています。どにょうにして長者の手に入ったのか、わかりませんが、むかし都でつかえていた時に、てがらをたてたのでほうびにもらったのだろうといわれています。
この小槌は、このうえない宝物でしたが、ただひとつこまったことに、鐘の音が聞こえてくると、それまで打ち出した宝物のすべてを失ってしまうそうです。
※掲載している情報は、2005.09.01の情報です。
そのため記載内容が、最新のものと異なる場合があります。
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