芦屋沖の竜灯

今から290年ほど昔の本に書かれている話です。
芦屋の浜でまっ黒な夜に沖の方を見ると、海中のあちらこちらから、
ろうそくのあかりのような青白い光があらわれて、風がふく方向とは反対につらなって走る不思議な景色が見られました。
浜の近くに住む村人たちは、この怪しい光を見るごとに
「あれは海中の魚の群れが竜の神さまをお祭りしているのじゃ」
と語り伝えました。
百年ほど前まで、ときどきあらわれたそうですが、
その後はすがたを見せなくなったということです。
参考文献 『摂陽群談』元禄十四年(1701)「竜灯火」
『摂津名所図絵』寛政八年(1796)「沖竜燈」
「芦屋子ども風土記」より転載
芦屋いまむかし
「芦屋沖の竜灯」が正確にどのあたりでの話なのかはわかりませんが、 現在の芦屋でも潮芦屋には綺麗な砂浜があり、夏には花火大会なども行われています。
暗い夜に目を凝らせば、ひょっとしたら「竜灯」をみつけることができるかもしれませんよ。


※掲載している情報は、2005.06.01の情報です。
そのため記載内容が、最新のものと異なる場合があります。
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