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呪怨

まず最初に御注意しておきますが、今回はとびきり怖い映画をご紹介します。掛値なしにおっかない映画ですので、小さなお子様や心臓の弱い方、怖い映画を観ると、夜眠れなくなるという方にはお勧めできません。
しかし、それ以外の方には心底ゾクゾクできる映画をご紹介しましょう。
和製ホラー映画「呪怨」です。

ある細い路地の奥に立つ、古ぼけた小さな住宅。狭い廊下と階段、小さな庭、どこにでもある二階建ての小さな家。しかし、そこには恐ろしいなにかが潜んでいたのです。様々な理由でこの家に足を踏み入れた人々に襲い掛かる恐怖とは…。
本作はオムニバス方式をとっていて、家に関わる人々それぞれの視点での短いエピソードが、次々と語られます。しかし、これが時間軸をバラバラに、最小限の説明で展開するために、容易に全体像を理解することが難しく、「いったい、どういうことなんだろう」と考えるうちに、物語にどんどん引き込まれていきます。こうして引き込まれたところに、とびきり恐ろしい演出が待ってるわけですから、その効果は言うまでもありません。そもそも「わからない」というのは人を不安にさせるもので、映像的にも本作は人を不安に陥れる要素が数多く見受けられます。不安というのは恐怖感に繋がるわけで、これが本作を、より一層恐ろしい映画にしているように思います。また、本作の幽霊の出現パターンはまさに掟破りで、その恐ろしさは尋常ではありません。ネタばらしになりますので、ここで詳細を書くのは避けますが、「そこだけは大丈夫だと思っていた」という場所から出現したりしますので、まさに逃げ場の無い恐怖が味わえます。本作にはスプラッタ映画に見られるむごたらしい殺害シーンもCGで創られた驚愕映像もありませんが、その恐怖は一級品です。
逆に言えば、人を怖がらせるのに、スプラッタな映像もCGも必要ないってことかも知れません。

監督の清水崇は、斬新な手法と演出で極上の恐怖を作り出すことに成功しています。本作はそもそもビデオ映画として制作された同名作品を、好評だったために劇場用にリメイクしたものだそうですが、その劇場版がハリウッドの映画人、サム・ライミ(「スパイダーマン」の監督。B級ホラーの巨匠)の目にとまり、ハリウッドでリメイクされました。本作での手腕が高く評価された清水監督はハリウッド版でも監督を勤めています。清水監督によると、そもそも最初のビデオ版制作時の発注が「怖いものならなんでもいい」というようなものだったそうで、自分のやりたいことを全部詰め込んで自由に撮ったそうです。それが評価されて劇場映画化、さらにはハリウッドデビューに繋がったわけですから、世の中おもしろいものです。

幾多のホラー映画の中でも、観る者に覚悟が必要なほど怖い映画はそう多くはありません。しかし本作は、間違いなくある種の覚悟を必要とする作品です。本作をご覧になる場合には、少なくとも安らかな睡眠と夜
中にトイレに行く自由を失う覚悟が必要です。

本作を観た後には、もう手に入らないのかもしれないのですから…。

CINEMA DATA

2002年制作

【配給】東宝
【監督・脚本】清水崇
【出演】奥菜恵
伊東美咲 他

ジェネオンエンタテインメントよりDVD発売中

©Eiga-zaru 2004-2018

※掲載している情報は、2007.10.01の情報です。
 そのため記載内容が、最新のものと異なる場合があります。

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