美味しい辛さで夏を乗り切ろう!異国情緒あふれるレストラン

美味しい辛さで夏を乗り切ろう!異国情緒あふれるレストラン

暑いとなぜか辛い料理が食べたくなりませんか?たっぷり汗をかいて、よけいに暑くなってしまいそうですが、実はその汗がいいんです。唐辛子に含まれるカプサイシンには発汗作用があり、汗が蒸発する時の気化熱で体温が下がるという効果があります。実際に世界の暑い国では唐辛子などの香辛料を使った料理が多く食べられているんですよ。今回はちょっと辛~いメニューをいただける、芦屋のエキゾチックなレストランをご紹介します。

グリーンカレーでタイのプチリゾート気分

阪急芦屋川駅から線路沿いに東へ徒歩3分ほど。半地下の階段を見下ろせば浮き彫りの仏像が異国情緒をかもし出しています。その横のドアを開けて一歩店へ入ればタイのリゾートへ来た気分に♪「タイ料理クワンチャイ」は大阪から神戸まで6店舗を持つ、タイ政府認定のレストランです。お話を伺ったのはクワンチャイ芦屋店の店長 藤田直子さんと、オーナーの長谷川茂さん。
まずはランチのグリーンカレーセットをいただきました。香りだけで食欲をそそられます。カッと来る辛みのあとに広がるココナッツミルクとココナッツシュガーのまろやかな甘み。この辛さと甘さのコンビネーションがクセになりそう!チキンにシャキっとした食感のピーマンやタケノコ、柔らかく煮込まれたナスなどカレーにぴったりの素材がチョイスされています。メニューを見て気になったのはカレーに使われているジャスミンライス。一般にタイ米と呼ばれるインディカ米で、最上級品質のものなんだそう。香りのいいお米ということでジャスミンライスという名が付いているそうです。食べてみるとつやつやモチモチで食べ慣れた日本のお米と遜色なく、それでいてタイカレーにぴったり!どんどんスプーンが進んで汗がじんわり。

タイカレーにぴったりなお酒は?「爽快感を求めるならタイビールですがワインもあるんですよ」とソムリエでもある藤田店長が見せてくださったのは、なんとタイ産のワイン!オーナーの長谷川さんのおすすめはパクチーモヒート。モヒートはミントなどのハーブをすり潰して香りを楽しむカクテルですが、パクチーはうってつけの素材!カレーで汗をかいたあとに飲めばスッキリ♪お酒が飲めない方やお子さんには大人気のスイカのスムージー。味はほぼスイカなんですって!これは飲んでみたい!
便利なデリバリーサービスはランチ2,000円以上、ディナーは3,000円以上からで配送無料(交通手段が有料道路の場合は往復の通行料がかかります)。テイクアウトは現金払いならなんと10%オフに!ケータリングサービスもあるのでパーティなどに利用されるのもいいですね。お店でもおうちでも、タイ気分を楽しむ贅沢はいかがですか?

クワンチャイ(閉店)芦屋店

  • 兵庫県芦屋市東芦屋町3-5
    芦屋清洲プラザ1F (GoogleMap)
  • 0797-69-8855
  • ランチ11:00-15:00(L.o.14:30)
    ディナー17:00-23:00(L.o.21:30)
  • 水曜
  • 有2台(専用)

本格韓国料理店の豆腐チゲ

JR芦屋駅から山手幹線沿いに西へ徒歩5分。笹のある上品な佇まいのお店は「嘉門(かもん)芦屋コリアン亭」です。お話していただいたのは、チーフでシェフの賓(びん)充利さん。「嘉門 芦屋コリアン亭」は2011年3月にオープン。以前は「嘉門」という豆腐懐石のお店でしたが、屋号をそのまま引き継がれたのは嘉門の女将さんとのご縁を大事にしたいという思いからだそう。
さっそく雑誌にも紹介されたという豆腐チゲをお願いしました。石鍋がアッツアツの状態で目の前に!お豆腐に季節のキノコ、ホバという韓国カボチャ、エゴマの葉、アサリ、ワタリガニの身、という見た目も嬉しくなる具だくさん。さてそのお味は?舌にまず走るピリっとした辛さ、そしてカニの出汁がじんわり染み渡るコクのあるスープは絶品。エゴマの葉は焼肉を野菜で巻いて食べるサムギョプサルでも使われますが、豚肉などの脂身の消化を助ける効果があり、韓国料理ではメジャーな食材だそう。そしてお味噌の染みたカニの身。夢中になって食べてしまいます。「豆腐チゲは日本の味噌汁みたいな家庭料理ですね」と賓さんが言うように、辛いのにほっとするお味です。「ご飯を入れてみて!」とおすすめされたのでチゲにご飯を入れてみると…カニの出汁・身との相性がバツグン!
素材にこだわった野菜やスルメのキムチは辛味と旨味のある甘さがやみつきになります。プロ野球のチームが宿泊する時には、定宿のホテルからも注文があるほど。唐辛子に負けないこの甘味はこだわりのアルゼンチンのオーガニックシュガー。西宮の洋菓子店の社長からの助言があり、キムチだけでなく料理に使う砂糖をすべて変えたところ味が劇的に変化したそうです。こちらで使われる焼肉のタレ・コチュジャンなど、調味料まですべて手作りされているそうです。
おすすめのお酒を聞いてみました。「韓流ドラマなどでよく見るチョウムチョロムやチャミスでドラマ気分にひたるのもいいですね。でも本物を味わいたい方には、本来の作り方にこだわった日本製のマッコリと韓国焼酎をおすすめしています」と賓さん。メニューは全品、激辛にも辛さゼロにも変更OK。小さなお子さんがいても安心です。お客様はご近所の常連さんが多く、韓国人旅行客もよく来られるそう。舌の肥えた芦屋の方や本場の方に認められている味は確かなもの。大人気店なので予約がベター。テイクアウトもできるので、まずは問い合わせを!
日本で土用の丑の日に鰻を食べるように、韓国では暑い時期にサムゲタンなどの滋養のある熱いものを食べる日があるそうです。汗をかくって本当にいいことなんですね。暑さでバテそうな時に、冷たいものの飲み過ぎやエアコンで冷えてしまった時に、辛い美味しいものを食べてこの夏を元気に乗り切りましょう!

嘉門 芦屋コリアン亭

  • 兵庫県芦屋市船戸町3-18 (GoogleMap)
  • 0797-31-1612
  • 12:00~15:00(L.O14:30)
    18:00~22:00(L.O21:30)
  • 月曜日
  • 4台有

<ライター 杉本せつこ>