大人の女性のならいごとvol.13
能のお稽古ごとを体験『CHIKOサロン”サロンde能”』
(テキスト記事はこちらからご覧ください。)

大人の女性のならいごとvol.13
能のお稽古ごとを体験『CHIKOサロン”サロンde能”』

非日常なお稽古ごと「能の仕舞(しまい)」

2001年ユネスコの世界無形文化遺産に宣言され、世界的に高く評価されている『能楽』ですが、日常生活ではあまり触れる機会がありません。
私たちはどのくらい『能』のことを知っているでしょうか?

月2回、お稽古ごととして能を
習うことができるのがCHIKOサロン芦屋(山手町)で開講されている “サロンde能”です。
現役の観世流シテ方(かた)
寺澤幸祐先生等に、
能の仕舞(しまい)、謡(うたい)、 小鼓(こつづみ)を教わることが できます。
今回は、モデル さやかちゃんに、“サロンde能”の仕舞を体験してもらいました。

能とは・・・

シテの謡(うたいと)と、舞、伴奏の地謡(じうたい)や囃子(はやし)で構成される音楽劇で、神に奉納する芸。シテは、面(おもて)を使い、舞と謡を担当して演技を行う。
伴奏を担当する囃子方には、笛・小鼓・大鼓・太鼓がある。
演奏は掛け声をかけながら行われ、重要な音楽として、その譜は約200曲にものぼる。

「基本姿勢”構え(かまえ)”が難しいです・・・」

まずは、先生にお辞儀をして、始まりの礼をします。
さやかちゃん、ドキドキ緊張した面持ちで先生と対面しています。
最初は、静止の際の基本姿勢となる“構え”を教えてもらいます。
「足を平行にして」「足の裏全体に体重をかけて」「そうそう、頭が伸びていくような感じで」と一つひとつ丁寧に、重心を低く落として力を溜めながら立つ基本的な姿勢を教えてくれます。さやかちゃんは、やはりモデルさんだけあって、きれいな姿勢です。時間が立つにつれ、どんどんサマになっていきます。扇の持ち方や、手の表情なども細かに教えてくれます。能は、能面をつけるので、表情が見えません。動作の一つひとつが意味を持ち、重要のようです。
次は、行動の基本動作である“運び(はこび)”です。小またですり足、左の膝から前へと足を運んで行く動作です。その後、方向を変える“かける”“ねじる”をマスターし、緊張を表す“さしこみ”の動作のお稽古に入ります。さやかちゃん、視線を遠くに持って行き、扇を持つ手に意識を集中します。動作の持つ意味も、身体を持って知ることができます。
“さしこみ”から、“ひらき”の動作へ移行します。
「とても飲み込みが早い方なので、進むのが早いです。手の動作・所作は、着物を着た際に美しく見えるよう心がけてくださいね」と寺澤先生。
さやかちゃんは、 「能は見たこともなく、初めてで難しかったです。でも、丁寧に教えていただき、楽しかったです。いつものモデルの姿勢には慣れているのですが、能は前重心になるので難しかったです。ありがとうございました」と体験後の感想を話してくれました。

ぜひ、気軽にお稽古のお問い合わせを。

「能は、日本人が作った日本の文化です。奥深いものですが、もともとは本と扇子があれば始められる身近なものなので、気軽に能の世界に入って来てください。また、能のお稽古を習ってみたいけど、どこで教えてもらえるのか分からない…そんな声を聞きます。ぜひお気軽にお問い合わせください」と寺澤先生。
今回のお稽古は仕舞ですが、“サロンde能”では、謡、小鼓のお稽古(要相談)もあります。

ユネスコ第一回世界無形遺産宣言(能楽)大阪井上同門定期会

日時:平成22年7月10日(土)午後1時開演(午前12時会場)
場所:大槻能楽堂
演目:「楊貴妃」「絵馬」「野宮」「花筐」
    ※花筐に寺澤先生が出演予定です
入場料:前売券4,000円/当日券5,000円/学生券2,500円

CHIKOサロン芦屋

  • 兵庫県芦屋市山手町3-26
  • 06-6266-5575
  • お問合せは14:00以降

協力:『AFES model agency』