山の中の小さな隠れ家カフェを発見!
『六甲山カフェ』
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山の中の小さな隠れ家カフェを発見!
『六甲山カフェ』

明治末期に英国人グルームによって開かれて以来、
独特の登山文化を生み出してきた「六甲山」。

市街地に直結した環境から多くの登山者や、気軽に山歩きや自然を 楽しみたい人々にも親しまれている六甲山には何本もの登山コースや ハイキングコースがありますが、高座の滝前からロックガーデン、 風吹岩を通っての登山道もとても人気のあるコースです。
その高座の滝の前に、週末だけオープンする小さな隠れ家的カフェを 発見しました。

六甲山カフェの取り組みとは?

「登山」自体が若い人たちにとってはメジャーなものではなくなりつつある昨今。六甲山カフェは、“一日カフェ”という形で若い人たちが集まるカフェを六甲山麓の茶屋に持ち込み、そこから「山」の文化と「街」の文化をつなぎ、世代を超えた交流を生み出すことをめざしているのだそうです。このプロジェクトは実は2004年から始まっており、当初は屋台でのカフェ営業だったのだとか。常設となった2008年。2009年からは3人の店主による交代制での運営がスタートしました。

店主は、週替わりの『コモンカフェシステム』を採用

イタリアには、ごく普通のバールに「BAR」ではなく「CIRCOLO」 (チルコロ)という店のスタイルがあります。チルコロとはサークルという意味ですが、何人かの当番制でバールを経営するスタイルをこう呼ぶのだそう。六甲山カフェではこのスタイルを取り入れ、3人の店主が週替わりで運営しています。プロジェクト開始当初より六甲山カフェに携わっている船津さんは、カレーやブイヤベースなどのがっつり系メニューがお得意で、ワインにも精通している店主さん。 取材した日にいらっしゃったのは、ラテン系メニューがお得意の中川さん。
そして、フレンチベースのおしゃれなメニューを得意としている勅使河原さん。
カフェを訪れた時にどの店主さんに出会えるか?というのもまた楽しみの一つです。

六甲山カフェの人気メニュー

店主が週替わりとはいえ、六甲山カフェの定番共通メニューもあります。それは、1年を通して人気のある“おでん”と“バナナケーキ”。
メニューは共通ですが、作る店主さんによってレシピが違うのもまたおもしろいところです。ドリンクメニューは共通で、「登り用ブレンド」と「下り用ブレンド」がある六甲山カフェオリジナルのブレンドコーヒーと、ハーブティーが人気。登り用ブレンドコーヒーは濃い目で、登山後の疲れた体を癒すのは下り用のあっさりしたブレンドコーヒーがおすすめなのだとか。暑い季節には生レモン搾りのレモンスカッシュもとても人気があるそうです。季節によって期間限定メニューも登場するとのことで、夏にはカキ氷、寒くなってきたら、とん汁、粕汁、コーンスープなどのあったかメニューも登場します。また、登山後にビールやワインなどのアルコールを楽しむ方が結構いらっしゃるようです。食器類は、六甲山カフェオリジナルで、ベージュ系のあたたかみのあるデザインが好評です。

山が好き。
山や自然のよさをわかってもらえたら・・・という店主さんたち。

六甲山カフェの店主さんたちは、山や自然が大好きで、自然に親しむことを多くの人に広げていきたいと考えている方々です。六甲山カフェが、山や自然に親しむきっかけになってくれればと願っているのだそうで、自然の中でカフェ気分を過ごすのはとても気持ちいいものだと知ってもらいたいと熱く語られていました。六甲山カフェがある高座の滝は、ロックガーデンへのハイキングコースの入り口になっており、山登りを楽しまれる方が立ち寄られるのはもちろん、地元の人たちのペットの散歩コースや、小さな子ども連れのファミリー、カップルの散策としても利用される場所です。11月の紅葉シーズンになるとまた違った表情を見せてくれるこの場所で、カフェ気分を味わう贅沢を体験してみてはいかがでしょうか?

六甲山カフェ

  • 兵庫県芦屋市山芦屋町1
  • 080-6107-7600
  • 10:00~16:00(土日祝のみ)
  • ※12月~2月は休業
  • なし