あわただしい年末年始、言葉巧みな振込詐欺にご用心。
(テキスト記事はこちらからご覧ください。)

あわただしい年末年始、言葉巧みな振込詐欺にご用心。

依然として振込詐欺が多発している中、一人でも多くの方に振込詐欺の現状を知っていただき、
慌しい年末年始に詐欺や空き巣等に合うことがないよう、兵庫県警芦屋警察の方に
振込詐欺などについてお話をしていただきました。

市内でも振込詐欺が多発

その電話は、ある日突然かかってきます。
振込詐欺は自分以外の人が被害にあうもの…、そんな風に思っていませんか?あなたの身近なところで犯罪が発生しています。最近では「オレオレ詐欺」は減少し、「還付金詐欺」が増えてきているそうです(20年9月末、兵庫県で150件程度)。
最近の手口はだんだん巧妙になっていて、警察官(を名乗る人)が家を訪ねてきて、キャッシュカードを直接受け取ったり、定型小型郵便「エクスパック」を悪用して現金を郵送させるなど新たな手口で巧妙になってきています。

  • 還付金等の詐欺

    社会保険庁や芦屋市の職員を名乗り「医療費の還付金があるのでATMで手続きしてください」などと言ってATMを操作させてお金を騙し取る。

  • オレオレ詐欺

    息子や孫になりすましたり、弁護士や会社の上司、警察官を名乗って「交通事故を起こした」「会社の金を使い込んだ」などと言い、お金の要求をする(犯行前日までに「電話番号が変わった」等と虚偽の電話番号をあらかじめ連絡してきたうえでの犯行が増加してきている)

  • 融資保証金詐欺

    「50万円貸します。保証金として先に5万円を振り込んでください」「お電話でローンを1本化できます」などと言ってお金を要求する。

  • 架空請求詐欺

    郵便ハガキで「民事訴訟裁判が提起されました。期日に出廷しなければ裁判に負け、財産が差し押さえられます」などと心配させ、連絡すると取り下げ費用を要求する。

紳士的で、穏やかな口調が特徴的。まさか振込詐欺とは・・・!

兵庫県警で公開されている還付金詐欺の実際の電話より

( http://www.police.pref.hyogo.jp/furikome/index.htm )

お世話になっております、社会保険事務局(あるいは○○税務署・○○市役所)です。」

「はい」

「今年の4月にですね。医療費の払い込みに関する資料をお送りしたんですけれども、払い戻しの手続きをまだされていなかったみたいですので、今、確認のお電話だったんですが」

「えっ、してないよ」

「ええ、だからまだ手続きされてないようでして。うちからのハガキはご覧になられましたでしょうか?」

「ええと、来てませんよ」

「届いて、なかった…でしょうか?ええ、番地で、間違いなかったかと思うんですけど。今回、世帯主の方に代表してお送りさせてもらっていたので。目にされてなかったでしょうか?」

「そんなおぼえないなぁ」

「ええ、ああ、さようですか。内容としてはですね、あの3月にですね、医療分野で法律の改正がありまして、医療費の計算方法についての変更があったものですから、それにともないまして過去5年分さかのぼって計算の見直しを行ったんですけど、その際差額が発生しますので、今回発生しました差額分をお返しという内容だったんです。今回、世帯単位ですので、世帯の方皆さん対象に含まれます。こういったハガキは来ていませんでしたか」

「来てません」

「奥様はこういったお話はされていませんでしたか?」

「してません」

「そうですか、なるほど」
「今現在期限が切れてしまいまして、うちからお送りしたハガキでは手続きできなくなってしまっているんですが、こちらとしてはお戻ししなくてはなりませんから、今振り込みになりますけど、まだ払い戻しは続けてますので、今でもこの分はちゃんと受け取っていただけるんですね。」

「ええ」

「こういったことを早めにお伝えしたくて6月くらいにもお電話したのですが、こちらのご自宅以外の連絡先ですとか、携帯電話ですとか、そういったものありますでしょうか?基本的にはこちらのご自宅の番号のみということで・・・(切)」

終始紳士的で物腰の柔らかな口調の相手、まさか振込詐欺とは…! 振込詐欺という言葉を知っていても、自分にかかってきた時に冷静に 対応できる人はごくわずか。怪しいと思ったら、いったん電話を切って 誰かに相談することが大切です。

怪しいと思ったら…、相談はコチラ 芦屋警察署

TEL 0797-23-0110(芦屋警察署代表)

このような被害に遭わないために・・・

  • 税務等の職員が還付金受取のためにATMの操作を指示することはないので、気をつけてください。
  • 相手から税務署名、警察署名などを聞いていったん電話を切る。その後、自分で相手方の電話番号を調べ、電話をかけなおす
     (指定のフリー ダイヤルや覚えのない連絡先には電話しない)
  • お金を振り込む前に家族や最寄の警察署などに相談する。
  • 家族だけしか知りえない言葉を決めておく。

芦屋市の空き巣・忍び込み・ひったくりなどの状況

今年(2008年)10月末現在、芦屋市において空き巣63件、忍び込み2件と昨年より減少傾向にありますが、事務所荒らしが12件と増加しています。犯行は、クレセント部分のガラス破りが多いので、手間がかかり犯人が嫌う2重ロックや割れないガラス、その他普段からの近隣への声かけなど効果があります。
ひったくりは、昨年の同時期の55件を大きく下回る20件(2008年10月末現在)となっていますが、年末年始にかけて特に注意が必要です。手荷物は建物側の方に持つ、時々後ろを振りかえる、自転車の前かごに網をつけたりバッグは他の荷物の下に置くなど、小さなことですがこれらに気をつけていると被害にあう確率も少ないようです。 また、 子どもハザードマップ でも、芦屋市周辺の声かけ、ちかん、露出、つきまとい等の発生状況を地図にして注意を喚起しています。

芦屋人では、芦屋警察の了承を得て声かけ・ひったくり・空き巣等の情報を 安全掲示板にて公開しています。みんなで、芦屋の街を犯罪から守りましょう。