芦屋唯一の専門店がアドバイス!初めての熱帯魚・金魚のお世話
(テキスト記事はこちらからご覧ください。)

芦屋唯一の専門店がアドバイス!初めての熱帯魚・金魚のお世話

水槽の中で涼しげに泳ぐグッピーや金魚、癒されますね。
小さな命、お子さんと一緒に大切にお世話しましょう。
芦屋で唯一の熱帯魚・金魚の専門店『芦屋水園』で、初心者向けのアドバイスなどをたくさん聞いてきました。

初心者~マニアまで、熱帯魚・金魚のプロにお任せ!

 阪急芦屋川近く、“熱帯魚・金魚の店”と書かれた看板を発見。バス通りからは見えない路地内にある『芦屋水園』。こちらは、神戸市東灘区で10年営業し、2007年に芦屋に移転してきた、熱帯魚・金魚の専門店です。主に、テトラ、グッピー、スマトラ、カラシンなどの飼いやすい小型熱帯魚、観賞価値が近頃上がっている金魚などを取り扱い(飼育海水魚及び金魚と一緒に飼えるエビやどじょう以外の日本淡水魚の取り扱いは無し)。扱いやすい小型水槽や専門店ならではの飼育グッズもたくさん揃っています。  山村幸嗣オーナーの熱帯魚との出会いは、熱帯魚ブームだった約25年前の小学校時代から。その豊富な飼育経験をベースに、技術やノウハウを提供。マニアの方ばかりでなく、初心者やお子さまも気軽に相談できる心強い存在です。その山村さんに伺った、飼育のお役立ち情報をいくつかピックアップしてみました。

知っておきたい熱帯魚・金魚を飼う前に!

  1. 場所:水槽は魚にストレスを与えない場所に設置しよう!

    魚を飼いたいと思ったら、最初に水槽の設置場所を考えることから始めましょう。いつも身近なところで見ていたいお魚たち。でも、音がうるさいと魚にはストレスになります。テレビの側や扉の開け閉めが響く場所はNGです。直射日光が当たる場所も、コケが生えやすくなり、真夏には水温が上がってしまいますので避けましょう。水質管理のためのフィルター(ろ過器)を稼働するには、コンセントの位置も要チェック。また、お水を入れた水槽の重さは60㎝の水槽で砂や機材を入れると100㎏近くになることもあるので、専用台や台木をつけるなど、設置場所の耐荷量も考えましょう。

  2. 環境:魚を入れる前に水槽&環境を整えよう!

    水槽の置き場所が決まったら、必要なものと魚を買いに行こう!…と焦らないで。まずは、魚のお家の環境作りから始めましょう。場所に合わせた大きさの水槽を選び、底砂やフィルター、必要であればエアーポンプ、ヒーター、照明などをセッティングして、小物(拾った流木やサンゴなどは水質に影響するリスクあり)や水草などをどうレイアウトするかも考えて、魚を買う前にセッティングしておきましょう。新しい水にすぐに魚を入れると、魚は水当たりして弱ってしまいます。「早く飼いたい!」と思ってしまいますが、焦らずに、魚にとって最適な水環境を整えてあげることが大切です。

  3. 魚を選ぶ:個数・相性を考えて魚を選ぼう!

    さて、いよいよ魚選びです。初心者には、テトラや赤ヒレ、メダカなど、丈夫で飼いやすく、あまり高価でないものがオススメ。ヒラヒラした尾が病気にかかることもあるグッピー、混泳に向かない気が強いスマトラなど、同種で入れるとケンカになるベタなど、魚の特性を考えて選ぶこと。金魚は、20㎝を超えるほどに大きくなりますが、体が丸い種類の金魚は、丸く成長し泳ぎ方も優雅なので小型水槽でも買いやすいそうです。また、水槽の大きさに合わせて、最適な数があるので相談してください。

  4. 水質管理:魚の元気は水質管理で決まる!

    魚の世話で注意点はたくさんありますが、何といっても水質の管理が大切。餌の食べ残しや魚のフンで水は汚れてきます。汚れた水では、魚は病気になったり、長生きできなかったりします。水換えは必須ですが、小さなお子さまでは難しく、大人のお仕事になってしまいます。でも、お子さまでもできることがあるんです。まず、エサをやりすぎないこと。魚は食べ溜めしないので、1回にやるエサの分量は食べきる量だけにし、回数を分けてやると水汚れが違うそうです。また、毎日コップ1杯のお水換えをすると、汚れの進み具合が違ってきます。これなら、お子さまでも出来ることですし、大きな水換えの回数も減らせますし、完全に親任せにならないのがいいですね。魚の病気は早くに対応すれば治ることが多いそうです。もし、様子がおかしいなと思ったら、すぐに山村さんにご相談を。薬品の使い方なども丁寧に教えて貰えます。

金魚豆知識

夏祭りのお楽しみ、金魚すくい。すくって持って帰ったのにダメだった…という声をよく聞きます。実は、金魚すくいの金魚は、すくうポイの紙とのりを食べていることが多く、そのままではフンが詰まって死んでしまうことが多いそうです。そこで、貰って帰ったら、塩を溶かしたお水に入れる塩分浴(塩分0,5%まで)を最低3日はするのが救済法。もちろん、ポイに追われすぎていない早めの時間に行くこと、体が傷んでなくてよく動いている金魚を選ぶこともポイントです。

小さな命から教わること、感じること、いっぱい!

 山村さんからは、この他、昔の芦屋川のこと、夏場の工夫、留守時の注意点など、実際に役立つ情報をたくさん教えて頂きました。一から丁寧にいろんなことを聞けるのは、小さな専門店の強みですね。  熱帯魚や金魚の魅力は、涼感、優雅さなどが挙げられますが、1匹1匹の柄や目の形などが違い、慣れてくると餌をやる時に寄ってきて嬉しいですね。動く景色としてもお部屋に彩りを与えてくれます。大人にとっては最高の癒しになりますし、お子さまにとっても身近なところで自然や命といったものを感じることができるでしょう。

芦屋水園

  • 兵庫県芦屋市東芦屋町5-8 (GoogleMap)
  • 0797-34-4694
  • 11:00~19:00
  • 火曜、第3水曜
  • なし

〈ライター 長谷川幸子〉